Whyサイクルで「想いの相続(想続)」を実現する

相続の準備は、つい 「何(財産)を」「誰に」→どうやって(方法)」 と“手順だけ”で進みがちです。                       けれどそれでは、なぜそうしたいのか(WHY) が置き去りになり、家族の納得に届きません。
Whyサイクルは、次の順番で考える設計です。

① WHY(想い)

「なぜ」その人にその財産を遺すのか?
私は 「こういう想い」「こういう人生」 を歩んできて、
その想いを未来に 「こういう形」 で遺したい。
この 「 」の部分を言葉にする のが要です。

② WHAT & WHO(内容と相手)

何(財産)を/誰に
WHYが定まってから初めて、「家(土地建物)は〇〇」「預金は均等」など具体的な配分を決めます。                 一般的にはここから考えがちですが、WHYの後に置くことで納得感が生まれます。

③ HOW(方法)

どうやって遺すか
自筆証書遺言/公正証書遺言など形式の選択
ここで大切なのは、①WHYを記録すること。形式だけでなく、理由を言葉で遺すことで「想いの相続(想続)」が始まります。

この「想い」は生前は変化するのが常。納得いくまで何度でもWhyサイクルを繰り返して良いのです。
相続後は受け取る側の状況や心境に応じて、同じ言葉でも受け取り方が変化します。                                        だからこそ、想いを“形”にして共有しておくことが重要です。

この投稿は、お盆の帰省を前に、家族と想いを見つめ直すきっかけとして毎日お届けしています。明日も「なぜと向き合う相続」のヒントをお伝えします。