
「揉めないように、相続は平等に」と考える方は多いです。
もちろん、それはとても大切な配慮です。
けれど、“平等=納得”とは限りません。
むしろ、本当に家族が求めているのは、「なぜそうしたのか」の説明だったりします。
たとえば、
「長男には不動産を、次男には現金を」と遺したとき、
それぞれの背景や想いが伝わっていなければ、
「兄ばかり得をしている」「私は軽く見られたのか」といった不信感が生まれることもあります。
でも、
「この土地は長男が家を守ってくれると思って選んだ」
「次男には、自由に将来設計をしてほしかった」
そんな“なぜ”が丁寧に伝えられていれば、
たとえ分け方に違いがあっても、そこに納得と理解が生まれます。
想いの説明こそが、相続トラブルを防ぐ最も効果的な方法の一つなのです。
だからこそ、「なぜと向き合う相続」が必要なのだと、私は考えています。
この投稿は、お盆の帰省を前に、
“家族との想いを見つめ直すきっかけ”として毎日お届けしています。
明日も「なぜと向き合う相続」のヒントをお伝えします。